本記事では、私の体験をもとに留学準備を解説します。長文のため興味のある項目だけ目次からご覧ください。(2024年夏〜2025年1月半ば)
- 中国は国土が広大で、地域ごとに気候が大きく異なります。特に冬の準備は、留学する地域に応じて対応が必要です。ご自身が留学される土地の経験者に必ず確認してください。
- 中国は猛スピードで手法が変わります。こちらは2024年秋の情報になります。
必ず直前に留学されている方のご意見を参考にしてください。 - 本ブログはあくまで私の個人的な体験に基づいたものであり、すべての人に当てはまるとは限りません。必ず最新情報をご自身で確認してください。あくまでご参考程度でお願いします。
1. 必須アプリと支払い設定
1.1 外務省「たびレジ」
- LINEで安全情報や注意喚起が受け取れる便利なサービス。
- 自分だけでなく、日本にいる家族も登録しもらうと安心です。
1.2 Alipay(支付宝)の登録
- チャンネル「中華ライフハック」さんは最新の方法を公開しています。必ず、本リンクよりチャンネルに飛んでから、最新のものを確認してください。
- WeChatと並ぶ中国での主要な決済手段。必須です!
1.3 WeChat(微信)アカウントと支払い方法の登録
- チャンネル「中華ライフハック」さんは最新の方法を公開しています。必ず、本リンクよりチャンネルに飛んでから、最新のものを確認してください。
- LINEはVPNで使用可能ですが、万が一に備え、家族の1人にWeChatを登録してもらうと良いかもしれません。
- ニックネームとタグ管理【絶対覚えて!】: 友人が増えるペースが速いので、交換直後に「名前を変更」「タグ付け」を行い管理をしましょう(相手には影響しません)。
方法については「華村@中国」さんがnoteでご紹介されています。ご参考ください。
中国にお住まいの友達がいたら、事前依頼をしておくと便利(必須ではない)
WeChat残高については注意が必要です。2024年夏時点では、WeChat残高にクレジットカードから直接振り込むことはできませんでした。残高をチャージするためには、以下の方法があります。
- 中国の銀行口座からの入金
- 友人からの送金
しかし、このWeChat残高が意外と重要で、場合によっては必須となることがあります。そのため、私は中国にお住まいの友人に事前に依頼し「中国の空港つきました!」の時点でWeChatとAlipayそれぞれに500元ほど送金してもらいました(もちろん、同額をきちんと返金しました!)。
もし事前に対策が可能な場合は、少額で構わないので友人に送金をお願いしておくと、現地でのトラブルを防ぐことができるかもしれません。
「そんなのできないよ〜」という方もご安心を、1学期〜1年以上の方は中国の銀行を開設するかと思います。銀行を開設したらその後は自分で入金可能になりますよ。あくまで「可能であれば」という範囲でのおすすめです。
※こちらの情報は2024年夏時点のものです。渡航前に最新情報をご確認ください。
現金と換金について
1ヶ月目はやはりどうしても「生活のために買うもの」が多くなるために、それなりにお金を使うかと思いました!
現金をいくら持って来るかは人それぞれかなと。
中国は支払いはほぼアプリで行います。そのため私もいままで現金で何かを支払ったことがありません。とはいえ、当初現金は両手に収まる程度の万札ほど持ってきました。それを空港で換金。
・銀行口座が開設できたら現金を口座に入金→WeChatの残高にお金をいれる
・万が一のことを考えて、外出時にはカバンに200元を必ず入れています。
支払いにまつわる大失敗談(2ヶ月目に私を含め複数の人がやらかした)
- 友人と割り勘する際、WeChat残高が不足し困った。
(割り勘などの支払いにはクレカ支払いができず、WeChat残高からの支払いとなるが、WeChat残高への入金にクレカは使えない) - 初月は現金を持参し、中国の銀行口座開設後に入金していたので、WeChat残高への入金が問題なし。
- しかし2か月目に、Wechat残高不足で「銀行にも残高がない!え?クレカから入金できないの?」という事態が発生。留学生同士で「ちょっとまって、近日中に必ず払う」ということが、とても発生した2ヶ月目でした。(1ヶ月目は母国から現金を持ってきて、それを口座にいれていたので気が付かなかったのです)
対策: 中国の銀行口座ができたら、常にある程度の残高を確保しておく。急な不足には、日本からの送金で対応可能(日本からの送金は後述)。
1.4 日本から中国の銀行口座へ送金
日本から中国の銀行へ送金する必要が出ることもあるので、事前に家族と方法を決めておきましょう。
私の経験からのおすすめ方法:
- 大手銀行: 時間がかかり、申請が複雑。非推奨。
- 楽天銀行、セブン銀行: 海外送金申請済みであれば、迅速に送金可能。
- Wiseサービス: 中国在住の日本人へ送金できませんでした。
私の利用例(セブン銀行)
- 家族がセブン銀行口座を利用していたため、追加で「海外送金」の申請。
- 家族が入金すると、数時間後に私に確認通知がSMS届く。
- SMSでOKを返答後、すぐに中国の銀行口座へ送金完了。
注意点: 新規に楽天銀行やセブン銀行を開設する際は、「海外送金あり」のチェックを忘れずに!
2. 荷造り(衣類・持ち物・薬)
※私の留学期間は8月末〜1月半ばの半年です(デカキャリーは1つ)。1年留学の方の中にはデカキャリー2つの方もチラホラいました。
※「基本的には全部持ってくる」「冬は現地の気候に合わせて現地購入する」「日本から郵送してもらう」など、その方の考え方により荷物量はかなり変わります
※洋服などは「タオバオ」などのネットショピングで、それなりに可愛いものを安く買うことができます。
※「日本から荷物郵送」してもらった結果……大変だったことについては後述
※「ユニクロ」……値段をみたら、購入を控えると思います。ユニクロの肌着「ヒートテック」や「エアリズム」は日本から持ってきたほうがいいかも。
※蚊対策を忘れずに。春~秋の渡航では蚊除けアイテムが必須です。
2.1 キャリーケースの中身
【使わなかった】洗濯物を干すロープ、透明のビニール袋(現地はみんな黒)
【以下の写真から実際持っていかなかった】ストレートアイロン
【現地で簡単に買えた】
・靴下とかを干す小さなピンチハンガー(学校のスーパーにもある)
・除菌シート(どこでも売ってます)
【持っていくかは個人次第】
・スリッパ類:学校のスーパーにも売っているので現地調達可能です。私は宿舎にはいった瞬間から使用したかったので、持参しました。
・文房具:日本の文房具は確かに優秀ですが結局、現地のものを使っています。大学名入のオリジナルのノートなどがあり、留学中しか使えないなと……。
薬について
【よく使った薬】
頭痛、胃腸薬、熱どめ、整腸剤、咳止め、アレルギー(花粉症用の薬)、龍角散の粉タイプ、元気のみなもの「Q&Pコーワプラス」(笑)
- 入寮後3日後〜1週間あたりで、体調不良になる方が多かったです。入学手続きがおわり、身の回りのものが買い終わって、少し寮に慣れた頃です。突然の止まらない鼻水、謎の発熱、謎の頭痛、謎の耳鳴りになっている方が多かったです(私も発熱しました)。
- 現地の料理になれない間は、お腹はユルくなりがちですが、私は「下痢止め」を飲んでいたらきりがないなとおもい、出すものを出す方向にしました(汚い話ですみません)
重宝したもの
- ユニクロのブラ付き半袖ワンピース: 私は山東省のため冬の室内は壁暖房(暖气)が効いているため温かいので、冬も部屋では半袖1枚です。
- 風呂場用スリッパ: クロックスやビーサンがおすすめ。学校内のスーパーでも購入可能。
入寮後すぐに使いました(取り出しやすい場所へ)
※スーパーのゴミ袋は2~3枚でいいかと(あくまで、地元で買い物をする前の間に使うもの)
※トイレットペーパー1ロールを潰してもってくると、買い物前の寮で重宝します。
事前準備おすすめ「スマホの写真などデータ管理」
海外の生活では、写真をたくさん撮ります。動画もたくさん撮ることでしょう。
日本で生活をしてたころとは比べ物にならないスピードで「スマホのデータ保存可能量」が逼迫していきます。お手持ちのスマホのGBが少ない方は必ずデータ保管場を考えて対策したほうが良いかと思います
- クラウドにアップしていく
- 外付けハードディスクに保管する
2.2 預け入れ荷物<スーツケース・リュック(購入品)>
私は飛行機の預け入れに持つとして、デカスーツケース1つ、ワークマンのリュック1つというスタイルでした。
スーツケース
楽天でこちらのスーツケースを購入しました。
※私は今回の留学の行き帰りさえ乗り切れれば十分と考え安価なものを買いました。
リュック
Youtubeの海外留学の方々のパッキング動画を参考に、自分の身長に似た方を真似しました。
私の移動中のスタイルはこちらです↓
スーツケースにはAirTagを入れました
2.3 機内の手荷物
2.4 日本から荷物を送ってもらった結果……絶望した話
私はデカキャリーケース1つで来たので、秋服と初冬の服を日本から中国へ航空便で送りました。
しかし、受取がとても大変(地域によるとか?)で…絶望したのです。
- 中に何が入っているか、それぞれの金額はいくらか、受取時にオンライン申請する必要がある
- 私の場合は家族が日本の郵便局で送ったため、どちらの段ボールに何がはいってるかわからなくなった
- 結果、オンライン申請しても通過せず、倉庫まで荷物を取りに行くことになりました。
2.5 現地の情報(安心材料と各自対策のために)
【現地のシャンプーとリンス事情】
スーパーや学校内の購買部にもシャンプーはそこそこ売っていました。
ただ、歯磨き粉については「日本ブランド」はネットか特定のお店にしかありませんでした。
【コンセントプラグについて】
※学校によって違いますのでご参考までに!
※私は日本で購入した「変換プラグ」を日常的に使っています
※変圧器は使っていません(長期だと不安なので)、ドライヤーとコテなどは中国で購入しました
※変換プラグと変圧器は別モノです!お間違いの無いように
【生理用品について】
※補足で「タンポンは少ないので、タンポン派の人は注意」との情報をいただきました。
【洗濯物の干し方】
※私は前の部屋の主がラックを置いていたのでそれを使っています。
※私の学校ではロープを使っているひとは少ないです(持ってきたけど使いませんでした)
※1年の方などは同室の方と「物干し台」を購入して使っています
※ハンガーはすべて現地調達
※私の大学では洗濯機の場所や外にも共同で干せる場所があります(が女性は使っていません)
【雨の日対策】
※夏に留学していた友人(別の地域)は、雨の日はクロックス的なものを履いていたとのこと
【日本製の化粧品の値段】
※ネットではもう少し安い場合もありますが、総じてややお高いです(95元は2000円ちょい)
3. スマホと通信事情
3.1 スマホについて
日本で使っていたスマホを中国でSIM変更して使用しています
※私の契約しているVPNは事前にアプリダウンロードが必要だったため
※スマホを分けるのがめんどくさい(LINEなども使うため)
※ただし、壊れた場合に備え予備として以前使っていたスマホも持参。
3.2 中国のSIMカード(学校で購入し手続き)
多くの学校の場合、留学先の学校で手続きをするときに、学校で「中国の電話番号入りのSIM」を安く購入することができると思います。私の学校も友人の学校もそうでした。中国で生活をするには「中国の電話番号」が必要だからです。
中国の大学はひとつの街みたいなもなので、大学ないに携帯ショップ屋があります。
私は周りの留学生と一緒に手続きをしました。なお、SIMの入れ替えは携帯ショップ屋の方が設定してくれます。もし、過去に同じ大学に行かれた先輩がいたら、お伺いしてみるのがよいと思います。
現地で電話番号を選ぶときの小噺
中国の電話番号を選ぶときに意識したいのが「下四桁」の数字です。これは、タクシーを乗るときに乗車客の確認として「◯◯◯◯」と発音しなければなりません。とても使う4文字です。
「下四桁」の数字は少しでも苦手な発音は回避したほうがいいでしょう。
ショップ店員に「我不喜欢4,最后有“4”不行。」とか、絶対に伝わる簡単な中国語で全力で伝えてください。
空港から学校までの不安の解決策
しかし、留学先で手続きをするとなると、日本を飛び立ち、中国についてから学校まで、そして入学手続きをする間「スマホが使えない!?」と不安になるかと思います。
①(私の場合)旅行用の「電話番号なしSIM(中国联通)_VPN対応」をアマゾンで1つ購入、飛行機の中で入れ替えて使いました。やはり数時間でもスマホが使えない時間があるのは不安ですから…。
②(友人の場合)(少しお高めですが)日本の携帯電話会社の「海外利用プラン」を利用していた友人もいます。これはスマホの契約会社しだいかと思います。ただし、この場合はVPNが必要かと思います、また中国で使えるかは契約会社に事前に確認したほうがよいと思います。
3.3 VPNを契約する
VPNは詳しくなかったため、現地に住んでいる友人が使っている「UCSS」を使用しました。
VPNについては「中国留学ライフ」さんがこちらでブログにまとめているのでご参考にされると良いと思います。
ただ、行く先や場所によっては「なんかアクセスしにくいう……」ということもあり得るので、同じ地方に留学されている先輩にお伺いしたほうが、より安全だと思います。
※私が使っているUCSSは以下のような感じです。月額料金が少しばかり高いのですが、評価のごとく「安定力」があり、困ったことは一度もありません。
VPN関連で起こったドタバタ
中国のSIMカードに変更した際、VPNが起動しなくなるというトラブルが発生した方もいます。この場合、問い合わせを行おうとしても、Googleメールにアクセスできないため対応が難しくなります。留学初日や2日目にVPNが使えないことで、家族や友人とも連絡が取れず、不安になる方も少なくありません。
私たちは、空港から学校までの予備として準備していた「旅行用の電話番号なしSIM(中国联通/VPN対応)」を貸し出しました。SIMを差し替えることでメールが使えるようになり、問い合わせや連絡が無事に行えました。
持ってきて良かった旅行用SIM…という出来事でした。
3.4 その他のデバイス関係(パソコンは必要か)
ときどき、語学留学に「パソコンは必要ですか?」と聞かれます。
学校ごとに学習内容がことなるため、「絶対に必要」とは言い切れませんのが、私の考えとしては「パソコン」もしくは「タブレット」のどちらかはいる。
理由としては、中級以降はPPTを作って発表する機会があることが多い(グループワーク、個人)からです。
※当然ですが、パソコンはタブレットにもVPNが必要です。
4. その他の準備(保険、ワクチン、ビザ申請、航空券など)
保険の加入どうする?
学校提供の保険はサポート範囲が謎のため、追加で保険に加入しました。
現時点では幸いなことに、掛け捨て状態の使わずに帰国できそうです。
※保険に加入されている場合は「風邪」などを引いた場合、無理せずに保険をつかってすぐに病院に行きましょう。場所によっては日本語対応してもらえます。使えるものは使いましょう。
ワクチンを打つべきかどうなのか
※ワクチン打つ打たないは考え方次第。副作用なども含め家族や医者と判断してください
※ただ野良犬は当たり前のように見かけました(とだけ現地より)
ビザの申請
航空券の予約
スマホやサブスクの契約プランの見直し
渡航前にかかった費用
その他
健康チェック(歯医者・眼科・耳鼻科)
眼科:留学中にメガネをなくしている人を見たことがあるので予備を作りました
歯医者:現地でかかりたくないため、虫歯チェックを行いクリーニングしました
耳鼻科:同様に現地でかかりたくないため、耳掃除などを行いました
最後に
これから始まる中国留学にドキドキワクワクされていると思います。旅はいつでも「備えあれば憂いなし」です。しっかり準備をして、留学生活を楽しんでください。