このたび、中国での半期語学留学の奨学金をいただける通知が来ました。
しかし、私の年齢は40歳を超えています。
年齢制限のため「中国政府奨学金」や「国際中国語教師奨学金」には応募できませんでしたが、どうしても中国で語学留学をしたいという強い思いがあり、諦めるわけにはいきませんでした。
そこで今回は「留学したいな」と考えたときに、応募できる奨学金があるかもわからない状態でありながら始めたこと行動シェアします。(あくまで個人的見解です)
「年齢が高い」ことを武器にするために
確かに、若者と40代が同じ応募をすれば、面接官が若い方を取るの確率は9割に近いかもしれません。しかし、残り1割の奇跡を信じて行動を開始しました。
ここでは、応募に備えて行った「年齢高くても選ばれる人」になるための事前準備について書いておきます。
注意: これが奨学金通過に直結したかどうかは分かりませんが、やっておいて良かったと感じています。あくまで個人的な経験談ですので、参考程度にご覧ください。
年齢は不利じゃないという考えを持つ
私は自分なりに大学卒業後、真摯に仕事をしてたつもりです。ですから、その道は振り返っても誇るものであり、それがなにかの足を引っ張ることになるとは1ミリたりとも考えていません。(過去の自分に失礼なので)
- 管理職経験: 査定側だったため、年齢が不利にならない「光る履歴書」とはなにかを知っている。
- 市場調査能力:仕事で経験してきた市場調査能力は使える。そこから目的達成にたいして、どのように行動すべきかを導き出せる。
- 仕事経験: 約20年も仕事をしてきたので、志望動機のリアル度は高いはず。
- 自己分析と客観分析: 自己分析を徹底し、行動を客観的に評価することができる。(評価査定みたいなものですね)
ときどき「留学は若いころじゃないと…」「その年になって?」「旦那さんがかわいそう」「キャリアどうするの?」などの意見がありますが、私の情熱の前にはふっとびます。
その人は私の過去、事情、スキル、未来図を知りません。私はキャリアの心配などありません。約20年積み上げた土台は数年で崩れたりはしませんから。
選ばれる「履歴書」を目指して分析をせよ、「非学历」を彩る
まずは、応募といえば履歴書や志望動機書。そこで、中国人が「良し」とする書類とはなにかを考え、百度で履歴書や志望動機を検索し、大量に読みました。
私はそこで、何人もの中国人が「学歴」の下に「非学历」を力いっぱい執筆していることに注目しました。私にとって大学をの学歴はもう過去のものであり、今の私の評価にはならないと考えていたので、「これは使える」と感じました。
そこで履歴書に記載する「非学历」および「奖项」の内容を充実させることに決めました。
当時の私は「独学+マンツーマンの個人レッスン」だけだったので、履歴書という観点からみたときに「使える(書ける)もの」がありませんでした。そこで、目的のために学びのスタイルを変更することを即決しました。目的達成のためなので「学習方法の好き嫌い」は気にしませんでした。目的のためにタスクをこなすだけです。
実行したこと ー修了証のでる課程の参加と賞を取るー
- 修了証が出る課程に参加: コース終了時に修了証がでる課程に参加、とれる賞を取る。(皆勤賞、奨励賞、作文1位を獲得)
- 漢語橋への参加: (「優秀学生」を獲得)
- Courseraの課程修了証明: (Courseraは無料でも学習可能ですが、念の為課金して修了証取得)
どんな賞でも、その賞は経歴となる。
私が考えたこと
- 中国の機関の課程を選ぶ: 中国の方が名前を見てすぐ理解できるから、伝わりやすいかなという考え。
- HSK、HSKKの保持: これは要項に入ってるものなので、持ってい当然のため、あまりプラス要素にはならないと考え、必要なだけでいいかと割り切りました。
志望動機の分析
こちらも、まずは書く前に、中国スタイルを分析です。ひたすら中国人の志望動機を読み漁ります。
就職でもそうですが、志望動機とは応募シートが提示されてから考えるのは遅いもので、どうせ書かされるのだから、さっさと考えておくことが重要かなと考えています。
それに「中国語を勉強したくて」や「現地の方が伸びるのが早い」という理由だけでは、子供っぽいでしょ?
私の考え
- 審査員が同じ年齢(40代)かもしれないと想定する: 同年代もしくは年配者が読んだとき「おっ、こいつめ!中年なのにやるな!」と言わせる内容でないと意味がないと考えていました。
- 若者と同じ土俵では戦わない: 年齢にあった動機を考える。
- 仕事で培ったスキルを活かす: 私の人生の半分ぐらいは仕事です。最大の武器。
内容の方向性でかんがえたこと「40代の魅力」
志望動機をどのように構成するか…を考えたときに、年齢的に「中国の◯◯に興味があり」という理由を書くのは避けました。
(学生であれば現在進行系で専門分野の学びをしているので、問題ないとは思す。しかし、私は専門的に学んでおらず趣味の範囲をでていないので、同じ土俵に立つと圧倒的に弱いからです)
なぜなら私が査定する側なら「それならどうして本科や研究生志望じゃないの? ジャンルに興味があるなら研究のほうがいいのでは? なぜ語学留学なの?」と思うからです。
なぜ語学留学か……のアンサーをちゃんと書こうと感じました。
それは、語学レベルの向上こそが、私の次につながるからです。
社会人経験を活かし、「◯◯の仕事をしてきたので、私が留学生となれば◯◯◯◯◯◯◯◯。これにより◯◯が実現でき、◯◯◯◯◯◯の向上につながる」といった感じの志望動機を考えました。
そして、簡単に中国語にしてメモをしておきました。
各種証明書を事前に用意した
いつ応募できる奨学金の情報にであえるかわかりません。〆切が数日後だったらどうしますか?
そんなときでも対応するために、奨学金があるかないかわからない状態のときから証明書は集めました。
奨学金の内容によって必要書類は異なりますが、いくつかの奨学金の必要書類をみて、掲載されているものを、とりあえず事前に揃えておきました。
- 大学の成績証明証
- 卒業証書
- 資格証明
- パスポートの更新
- 写真(デジタル)
これなら、〆切が明日の情報をゲットしても、すぐに応募できますね!
最後に
これが、応募できる「奨学金」に出会う前に行っていた最初の行動です。
当時は、私が応募できる奨学金があるかどうか分かりませんでしたが、もしあったらすぐに応募できるように準備をしていました。
実際にこれが後々、素晴らしい効果を見せることになるのですが、それはまた後のお話です。